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ライフサイクルコストを考慮した賢い家づくり

家を建てるとき、どの要素を最も重要視しますか? デザインや価格、耐震性、メンテナンスのしやすさなど、価値観は人それぞれですが、多くの方が「快適に暮らせる家にしたい」と考えています。そこで今回は、長期的な視点でコストパフォーマンスの良い家づくりについてお話しします。

 

初期費用とランニングコストのバランス

今年の夏も厳しい暑さでしたね。住まいの快適性を考えると、「夏は涼しく、冬は暖かい家」が理想的です。しかし、高い断熱性能を持つ住宅は一般的な住宅に比べて建築コストが上がる傾向にあります。

しかし、ここで注目したいのが「ランニングコスト(光熱費など)」です。しっかりと断熱・気密性を高めた家は、冷暖房の効率が向上し、毎月の電気代やガス代を抑えることができます。その結果、トータルコストで考えると、長い目で見てお得な家になるのです。

 

住宅の性能を示すUA値とは?

省エネルギー性能を示す指標のひとつに「UA値(外皮平均熱貫流率)」があります。これは、建物全体の断熱性能を数値化したもので、小さいほど熱が逃げにくく、断熱性が高いことを意味します。

現在(2024年10月時点)、日本の住宅基準は「H28年省エネ基準(UA値0.87W/㎡・K)」ですが、2025年にはこの基準が義務化されることが決まっています。さらに、2030年には国が定める住宅の平均断熱基準が「UA値0.6W/㎡・K」へと引き上げられる予定です。

私たちORINASでは、2030年の基準を見据え、それをさらに上回る「HEAT20 G2(UA値0.46W/㎡・K)」の高断熱住宅をご提案しています。標準的な住宅に比べて初期コストはやや高くなりますが、光熱費の節約につながるため、長期的に見ればコストメリットが生まれます。

 

ライフサイクルコストで考える家づくり

月々の支払いをシミュレーションしてみると、建築コストが低い住宅と比べても、光熱費を含めたライフサイクルコストはほぼ同等か、それ以上のメリットが得られることがわかります。
また、高断熱・高気密の家は、室内の温度差を少なくし、ヒートショックのリスクを抑えるなど、健康面でもプラスの影響をもたらします。

住まいは長く暮らす場所だからこそ、目先の建築費だけでなく、将来的な光熱費や住み心地を含めた「ライフサイクルコスト」の視点で考えてみませんか?